タンカの製作


チベットの伝統美術であるタンカは以下の手順で製作されます。


タンカのキャンバスは通常、綿布を用い、
その布目を白土(はくど)と膠(にかわ)で潰して、全体を平坦にします。
布目が平坦でないと絵具がひび割れて剥落の原因になります。



如来や菩薩などの尊像の、姿形や手に持つ法具や身体の色などを
厳格に定めた仏教経典「儀軌(ぎき)」にしたがって
線描きし、下絵をつくります。



下絵が完成すると彩色をします。絵具は鉱物性の顔料と合成顔料を用います。



最終的な仕上げの段階でキャンバスに尊像を浮かび上がらせるための
線描き、純金(金泥)を使って尊像の衣や、
背景の雲や花などの文様を描くなど、緻密で繊細な作業を経て完成します。



大きさや精密さにもよりますが、通常は1枚のタンカを描く時間は
1ケ月程度で、大作になると数ケ月を要します。




タンカについて
タンカの製作
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参考文献