チベット密教について


チベットは7世紀から14世紀にかけてインドから直接に仏教を取り入れ、
インド仏教が途絶える寸前の時代に伝来した後期密教(タントラ仏教)を
忠実に引き継いで整理整頓させ、その上で体系化して完成させました。



チベット密教の神々、マンダラを構成する仏尊の多様さは、日本のそれを
軽く凌駕します。魔物としか言いようのない多面多臂(ためんたひ)の
忿怒尊(ふんぬそん)、立ったまま妃を腰に抱く守護尊(しゅごそん)、
         髑髏(どくろ)や生首を持つ異形の神などなど。
その過激で多様な世界観は、日本には伝わらなかった密教経典、
          無上瑜伽(むじょうゆが)タントラの影響と思われます。



チベット密教は、中国や日本と同様に、北伝仏教(大乗仏教)に属し、
その信仰はチベットのみならず、インド、ネパール、ブータン、モンゴル、
ロシアの一部など周辺国の宗教や精神文化として根付いています。
近年ではヨーロッパやアメリカ、そして日本など世界各国に
チベット密教が紹介され、関心が高まっています。



チベット密教にはニンマ派、カギュ派、サキャ派、ゲルク派と呼ばれる
四大宗派があります。そのなかで最大の宗派が、ゲルク派で
その頂点に法王ダライ・ラマがいます。
チベットでは観音信仰がとりわけ熱心に行われ、チベットの国土そのものが
観音菩薩の浄土であり、ダライラマは観音菩薩の化身だとされます。




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参考文献