秘密集会阿閦金剛-小サイズ(額付き)
ひみつしゅうえあしゅくこんごう
(グヒャサマージャ)
小さいサイズのタンカ。卓上・壁掛け両用です。
《秘密集会阿閦金剛》秘密集会阿閦金剛は後期密教の経典(無上ヨーガ・タントラ)のうちでも最も早い紀元9世紀ころ成立したとされる「秘密集会タントラ」にもとづく秘密集会マンダラの中心的な仏です。
この仏は阿閦如来が姿を変えたものと考えられています。
3つの顔を持ち、それぞれの顔は3つの目を持っています。足を結跏趺坐に組み、手には金剛杵や鈴、輪(チャクラ)や剣などの武器を持ち、妃と交わる姿で表されます。
■タンカのサイズ(縦×横):外寸214×179mm(絵189×152mm)
■額のサイズ(縦×横):265×205mm
■生産国:ネパール
「木枠ブラックの額。マットの色は鉄納戸-面金です」
「卓上」
如来や菩薩を描いた仏画はチベットネパールの伝統美術で『タンカ(Thanka)』と呼ばれます。
熟練したタンカ絵師が長い時間をかけて丁寧に描いています。
絵具は鉱物性顔料(※1)と合成顔料のポスターカラーを使っています。
また金の発色は24金から作られた金泥(※2)が使われています。
※1鉱物性顔料―天然鉱石を砕いて作られた絵具。
天然ものなので他の色味をもつ鉱物が若干混ざっており、そのため独特な色合いと深みを持っています。
日本では日本画の画材「岩絵の具」と呼ばれ、古くは古墳時代の遺跡にも見られます。
代表的な色と鉱石は、青−琉璃(ラピスラズリ)、緑−孔雀石(マラカイト)、赤−辰砂(シンナバー)など。
※2金泥(きんでい)―純金の粉を膠(にかわ)の液で泥のように溶かしたもの
タンカの価格は、緻密さや全体のバランスなど絵師の熟練度によっても決まりますが、
一般的に、高価なタンカはより多くの鉱物性顔料と、24金から作られた金泥が使われています。