大黒天-小サイズ(額付き)
だいこくてん
(マハーカーラ)
小さいサイズのタンカ。卓上・壁掛け両用です。
《大黒天》「マハーカーラ」とは「大いなる黒きもの」という意味です。
また「カーラ」とは時間を意味し、ヒンドゥー教では時間を支配する死神のことも指します。
怒りに満ちたように髪を逆立て、右手に肉を切るためのカルトリ刀を持ち、左手に頭蓋骨杯を持っています。
日本では大きなお腹と袋をもった七福神の一神として有名ですが、元々はヒンドゥー教主神のひとり、シヴァ神の忿怒の姿で、非常に恐ろしい神様です。
戦勝・福徳・怨敵退散のご利益があるとされています。
■タンカのサイズ(縦×横):外寸238×178mm(絵203×150mm)
■額のサイズ(縦×横):265×205mm
■生産国:ネパール
「木枠ブラックの額。マットの色は鉄納戸-面金です」
「卓上」
如来や菩薩を描いた仏画はチベットネパールの伝統美術で『タンカ(Thanka)』と呼ばれます。
熟練したタンカ絵師が長い時間をかけて丁寧に描いています。
絵具は鉱物性顔料(※1)と合成顔料のポスターカラーを使っています。
また金の発色は24金から作られた金泥(※2)が使われています。
※1鉱物性顔料―天然鉱石を砕いて作られた絵具。
天然ものなので他の色味をもつ鉱物が若干混ざっており、そのため独特な色合いと深みを持っています。
日本では日本画の画材「岩絵の具」と呼ばれ、古くは古墳時代の遺跡にも見られます。
代表的な色と鉱石は、青−琉璃(ラピスラズリ)、緑−孔雀石(マラカイト)、赤−辰砂(シンナバー)など。
※2金泥(きんでい)―純金の粉を膠(にかわ)の液で泥のように溶かしたもの
タンカの価格は、緻密さや全体のバランスなど絵師の熟練度によっても決まりますが、
一般的に、高価なタンカはより多くの鉱物性顔料と、24金から作られた金泥が使われています。