阿弥陀如来 無量光
あみだにょらい むりょうこう
(アミターバ)
西方にある仏の国、極楽浄土に住む阿弥陀様。
生きとし生けるもの(衆生しゅじょう)を救うためにこの世界にあらわれた仏です。
「阿弥陀」はサンスクリットで「ア・ミタ」のことで、「量ることができないほどおおくの」、「無量」という意味です。
チベットには二通りの阿弥陀如来がいます。
「ア・ミタ」の後に「アーバ(光)」をつけて、「アミターバ」は「量ることができないほどおおくの光をもつ仏」という意味です。
もうひとつは、「ア・ミタ」の後に「アーユス(長寿)」をつけて、「アミターユス」は「量ることができないほど、おおくの年月の間存在する仏」という意味です。
通常は「無量光(アミターバ)」は如来形で、「無量寿(アミターユス)」は菩薩形であらわされます。
阿弥陀如来の身体の色は赤色で、両手のひらを重ねて瞑想する禅定印(ぜんじょういん)を結んでいます。
■サイズ(縦×横):415×315mm
■生産国:ネパール
※タンカのみの販売です。額はついていません。
如来や菩薩を描いた仏画はチベットネパールの伝統美術で『タンカ(Thanka)』と呼ばれます。
熟練したタンカ絵師が長い時間をかけて丁寧に描いています。
絵具は鉱物性顔料(※1)と合成顔料のポスターカラーを使っています。
また金の発色は24金から作られた金泥(※2)が使われています。
※1鉱物性顔料―天然鉱石を砕いて作られた絵具。
天然ものなので他の色味をもつ鉱物が若干混ざっており、そのため独特な色合いと深みを持っています。
日本では日本画の画材「岩絵の具」と呼ばれ、古くは古墳時代の遺跡にも見られます。
代表的な色と鉱石は、青−琉璃(ラピスラズリ)、緑−孔雀石(マラカイト)、赤−辰砂(シンナバー)など。
※2金泥(きんでい)―純金の粉を膠(にかわ)の液で泥のように溶かしたもの
タンカの価格は、緻密さや全体のバランスなど絵師の熟練度によっても決まりますが、
一般的に、高価なタンカはより多くの鉱物性顔料と、24金から作られた金泥が使われています。