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やました

彩雲の店長です。上海万博のネパール館でタンカと出会い、一目で魅了されました。これをきっかけにして神様仏様に関連する彩雲ショップをやることに決めました。よろしくお願いします。

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五仏(五如来)

密教でもっとも重要な仏が、大日(だいにち)如来、阿閦(あしゅく)如来、宝生(ほうしょう)如来、阿弥陀(あみだ)如来、不空成就(ふくうじょうじゅ)如来の五仏です。これら五人の仏たちはインド、チベット、ネパール、日本などにひろまった金剛界マンダラの中央に位置しています。

大日如来は五仏の中でもっとも中心的な仏です。この如来は7世紀頃インドで成立したとされる「大日経」にはじめて登場しましたが、そこでは釈迦如来や薬師如来のような僧形ではなく菩薩のような飾りを身にまとった煌びやかな姿で表されていました。この仏はその身体が仏教の真理(法)そのものであると考えられ、「法身(ほっしん)」と呼ばれています。またもともと太陽神であり、身体は太陽の光を示す白色です。手はブッダの説法を意味する転法輪印(てんぽうりんいん)、あるいは仏の智慧に入ることを意味する智拳印(ちけんいん)を結んでいます。

阿閦如来は金剛界マンダラでは大日の東に位置します。「阿閦(アクショーブヤ)」とは、「動じないもの」を意味し、この仏は悟りを開いたブッダの何事にも動じない姿を表すといわれます。阿閦は身体が青色をしており、この色は仏法の障害や悪魔を打ち砕く仏の怒りの色とされています。また右手で釈迦如来にみられるような触地印(しょくちいん)を結んでいます。

大日の南に位置する宝生如来はサンスクリットで「ラトナサンバヴァ」(宝から生まれたもの)と呼ばれ富を司る仏です。身体は黄色で、この色は財としての黄金と関係があるといわれています。また右手のひらを上に向けて恵みを与える印の与願人(よがんいん)を結んでいます。

大日の西に位置する阿弥陀如来は西方にある仏の国である極楽浄土に住み、生きとし生けるもの(衆生)を救うために、この世界に表れる仏として、密教が盛んになる以前から信仰されてきました。「阿弥陀」はサンスクリットで「ア・ミタ」つまり「量ることができないほど多くの」、「無量の」という意味です。「ア・ミタ」に「ア・ユース(長寿)」あるいは「アーバ(光)」を後につけて、二通りの解釈がなされました。「アミターアーユス」とは「量ることができないほど多くの年月の間存在する仏」という意味で、そこから「無量寿(むりょうじゅ)」という名前が生まれました。、また「アミターバ」は「量ることができないほど多くの光をもつ仏」という意味で、そこからは「無量光(むりょうこう)」という名前ができました。無量寿も無量光も阿弥陀を指す名前として知られています。金剛界マンダラに住する阿弥陀如来は身体は赤色、両手のひらを重ねて瞑想を意味する禅定印(ぜんじょういん)を結んでいます。

北に位置する不空成就如来の名前はサンスクリットの「アモーガシッディ」、「完成(成就)をかならず(不空)得るもの」という語に由来します。身体は緑色、右手を挙げて手のひらをこちらに向け人々の恐れを鎮める施無畏印(せむいいん)を結んでいます。

日本では五仏の位置と身体の色は太陽の運行に関係があり、大日は太陽本来の光の色、東の阿閦は夜明け前の暗がりの青、宝生は太陽が南にきたときの黄色、阿弥陀は日没時の赤、不空成就は太陽が沈んだ後の闇を示しているともいわれます。五仏の多くは頭を丸めた僧形で表されますが、ときには髪を長く伸ばし、冠や首飾り、腕輪などきらびやかに飾った菩薩の姿で表されることもあります。

五仏(五如来)はこちらから →如来はこちらから



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参考文献