釈迦牟尼-金染料
しゃかむに
(シャーキムニ)
画面全体に金の染料を使ったタンカ。24金ではなく金の合成染料を使っています。
《釈迦牟尼》紀元前5世紀頃、インドのブッダガヤで悟りを開き、
目覚めた人ブッダとなった実在の人。
ブッダは自らが体得した悟りの境地、その境地をもたらした智慧、 そして、その智慧をもたらした修行法を説法し仏教の開祖になりました。
釈迦如来、お釈迦さん、釈尊、仏陀などいろいろな名前で呼ばれます。
梵天(ブラフマーという名の宇宙創造神)から、世界を救うために、悟りの内容を人に伝えて欲しいと3度も懇請され、人々のために説法をする決心したという話が古い仏典にのこっています。
一般に釈迦牟尼は僧侶の格好(僧形)で座禅をするときのように足を組み、右手指で地面に触れ、悪魔を滅ぼし悟りを開いたことを表わす触地印(しょくちいん)を結び、左手には托鉢用の器をもっています。
■タンカのサイズ(縦×横):外寸378×275mm(絵325×225mm)
■生産国:ネパール
※タンカのみの販売です。額はついていません。
如来や菩薩を描いた仏画はチベットネパールの伝統美術で『タンカ(Thanka)』と呼ばれます。
熟練したタンカ絵師が長い時間をかけて丁寧に描いています。
絵具は鉱物性顔料(※1)と合成顔料のポスターカラーを使っています。
また金の発色は24金から作られた金泥(※2)が使われています。
(※このタンカは金泥ではなく、金の合成染料を使っています)
※1鉱物性顔料―天然鉱石を砕いて作られた絵具。
天然ものなので他の色味をもつ鉱物が若干混ざっており、そのため独特な色合いと深みを持っています。
日本では日本画の画材「岩絵の具」と呼ばれ、古くは古墳時代の遺跡にも見られます。
代表的な色と鉱石は、青−琉璃(ラピスラズリ)、緑−孔雀石(マラカイト)、赤−辰砂(シンナバー)など。
※2金泥(きんでい)―純金の粉を膠(にかわ)の液で泥のように溶かしたもの
タンカの価格は、緻密さや全体のバランスなど絵師の熟練度によっても決まりますが、
一般的に、高価なタンカはより多くの鉱物性顔料と、24金から作られた金泥が使われています。